水 | watering

帰ると家の外の廊下や階段が水で綺麗にされており、ゴキブリの死骸もどこかに消えていた。やった! 前に同じようにびしゃびしゃになっていたのは、確かまだ肌寒い季節だった。どうやらこの家は、数ヶ月おきに何らかの業者が来て、共用部を掃除してくれるらしい。

化粧水を買わなきゃ、と思ってから55日くらい経った気がする。正確には4日とかだが、それにしても、思いついたことが頭から消え去る速さといったら! よくよく頭の中に意識を向けてみると、言葉と記憶と感情が高速で渦を巻いているような感じがする。ただ、じっと観察していると、それと同時に濃い靄のようなものも頭の中に充満している気がする。僕にはそれが、高速で回転する言葉 etc.の残像なのか、それとも抑うつの名残なのか、区別がつかない。

いずれにしても、僕もドパガキであることに疑いはないだろう。四方八方の有象無象にひっきりなしに注意を向けさせるよう生活環境が設計されている点で、この社会は酷く有害だと感じる。有害なものからは身を守らなければならない。それでも、その有害なものが、必要なものや美しいものと結びついていたり、それらそのものでもあったりするから面倒。

そして、その有害なものを利用する有害な人間がたくさんいるのは最悪。孤独すぎてゴキブリと友達になりたがっている政治家はその一例だろう。そいつらには「最悪だ」と言わなければいけない。面倒だし難しいこともあるが、最悪なものを最悪だと思わなくなることは避けたい、と思うと、やはり「最悪だ」と言わないといけなくなる。アア

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